その他
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エッセイのページクリスマスプレゼント
あれは、忘れもしない二年前のクリスマスだった。例年によって主人にプレゼントをしたが、案の定、彼はもらう人に徹しているので私は言った。 さて、次の日の夜、主人の帰りがいつもより遅い。まさか…もしかして私の言った言葉がぐっさりと胸に突き刺さったりなんかして、プレゼントを探してるんだろうか。まあいいや、ヒントは与えてある。イッヒッヒとほくそ笑みながら帰るのを待った。 ピンポーン。帰って来たぁ! 走ってドアを開け、うん?手荷物を見た時私は嫌な予感がした。が、高揚した彼は「ロングブーツにこれは絶対似合うよ」うんぬんと、店員に言われたであろうセリフを一気にまくしたてて差し出したのは、プリーツスカートだった。ミディー丈ではなくロングでもない。正におばさん丈である。 鏡の前で私は笑い泣きをしてしまった。あまりにも似合わないことと、それを似合うと信じて探し回った主人の姿を想像したからだ。好みを把握してないのがショックだった。 後日、娘に協力願って主人の前で芝居を打った。スカートの品質、センスの良さを褒めたたえ、めっちゃ可愛いし気に入ったのでどうしても欲しいと言わせて、持ち帰らせた。 その後、娘が着用しているのを一度も見たことがない。 あれから二年。ずっと気になり懺悔の念でチクチクと胸が痛いけれど、どうしても「ごめんなさい」とは言い出せなくて…。 神様ぁ〜、あのスカートは今、どうなっているのでしょうか。 |
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